KSネット俳句会

150回   
                                                                                平成30年9月5日
                                                     於  大船NPOセンター
                                           
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     三葉子
彩を競ひつ紅葉頂へ
秋の闇大地震動闇深む
風に向け逆波白く秋の川
遠花火夢花火ともつぶやきぬ
風鈴を手渡す音を添へながら      うーろん
大飛球くらひつく児の残暑かな
秋の蝉今日も一句と思ひつつ
味はふは旬の食べ物敬老日
秋の山三角屋根のプチホテル
秋暑し頭痛の元はピタゴラス      アトリエ
風音の合間合間や秋の虫
名も知らぬ草の実の青赤黄色
描きあぐるアオザイの女残暑かな
汚れたる魚の棲家や秋寂し
人智では計りしれなや台風禍      かつら
野分後梢に留まる風の音
昨日より空の高さよ水の澄み
早稲中稲晩稲の稔り田のアート
縄文の土偶の御居処豊の秋
鎌倉の空の彩雲鳥渡る
          しかの
眠さうな沖のタンカー震災忌
をみなへし気安き友と旅にあり
新涼やこんがりと焼く朝のパン
噴気雨気いづれも天為ほたる草
秋日濃し噴気に枯るる山の肌       藤遊子
秋祭子より大人の供奉多ほし
炎昼や徒歩三分のポストまで
三線の調べ初涼の風に乗り
足裏に小石の熱き炎暑かな
秋刀魚焼きあと何回の煙かな