KSネット俳句会

142回   
                                                                                平成29年1月16日   

                                           
                                               TOPへ       KSネットへ 


  

     えぼし
海荒るる白き夢見る海鼠かな
音立てて子らの啜れる晦日蕎麦
初富士を仰ぐや街のまだ眠る
淑気満つ明治維新の節目明け
朽野やをちこちにある靑テント      三葉子
志詠みこむ一句初句会
河口へと白き冬鳥一羽のみ
俗であることも良しとす初句会
冬日なか露座仏へ向く列抜けて
一月の朝の日差や黄金なり      かつら
群咲きてよそよそしくて野水仙
楪や子供に残す一句集
実朝忌荒磯に寄する五百重波
一列に並ぶ神鳩初社
綿虫の舞ふに突つ込む帽子かな      自由雲
新年に京より届くドイツ菓子
飾焚く子等楽しみの西京焼
藪入は今も落語の中にあり
孫来る嬉しさ半分おらが春
塩揉んで生き生きしたる赤海鼠
          しかの
湯豆腐やこころの余白ふやすゆく
雲流るはやさに歩む枯野道
俗名の一文字墓に冬ぬくし
松明けの巣鴨に鳴つて消防車
日脚伸び地蔵洗ふに人の列      うーろん
電車待つ人の列あり年新た
初便りお元気ですかと友の言
ポジティブニ生きて行こう松の内
五分刈りの夫の頭に初笑
お正月子のゐる家や福笑ひ