KSネット俳句会

154回   
                                                                                平成30年1月9日
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     うーろん
初糶の値はどよめきとなるマグロ
新の文字書いては消して筆初
梟や超ハスキーの美少年
昭和生き平成生きて寒椿
寒中や絆を残し人の逝く      三葉子
賀状くる良し佳し善しと寄せて来る
初春の一句八十路の恋のうた
口ずさめばそよぎ始める枯すすき
梟の居さうな高さ暮れはじむ
一羽きて二羽で飛び立つ冬木かな      かつら
汝の髪のしばしの挿頭六花
児の崩し吾の踏み行く霜柱
氷面鏡うすくれなゐの鴨の足
ぶら下がり全身で撞く除夜の鐘
膝の児の欠伸を貰ふ小春かな      えぼし
登校の子等の触れゆく鳥総松
手袋の左ばかりが残りけり
寒鮭や酒田は今日も風の中
探梅や背に富士負ふ曽我の郷
断捨離を眺め居りたり炬燵猫
        しかの
初雪の二三歩先の土に消ゆ
枯れ果ててまこと泡だつ泡立草
雲水の足裏を返す冬至晴
十円神籤引けば中吉沈丁花
本音とも?とも思ふ燗熱し
      アトリエ
長引きの咳とまりたりお正月
五時起きの雲間を洩るる初日の出
葉牡丹や亥年生まれの姉思ふ
絵具指し誰に見せたや冬夕焼
ダリ思ふ雲切れ切れの初御空       藤遊子
大歳の落暉瞼を閉じるごと
きざはしの凍る参道初詣
初船の汽笛とよもし金谷出づ
初釣や潮の機嫌をはかりをり
水道水若水にして年新た