KSネット俳句会

163回　　　
                                                              　                            令和元年10月2日   大船NPOセンター
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　　　　　三葉子 秋風や断髪式の記事広げ 曼珠沙華いつぽん添へて廃車前 陽を添へて病む身を満たす秋の風 行く秋や忌日一覧ページ増へ 秋灯下無の一文字墨書する 　　　　　えぼし 碇泊地北と定めるカシオペア 子別れの鴉騒ぐや厨の裏 漆黒に金木犀の香り満つ 絆継ぐ子供神輿の練り歩き 秋の蚊にさされるままに見る命 　　　　　かつら 秋刀魚焼く江ノ電廚覗き行く 今年米水控えめと母のメモ 運動会虚子が揮毫す御成小 一本松別れ烏かしきり鳴く 天高しスマホの奥の無限かな 　　　　　アトリエ つゆ草や青に心癒されり 紅色のこぼれ種咲く秋の朝 文化の日お久しぶりのハイタッチ 神だのみAIだのみ嵐来る オリーブの実一つ見つける今朝の庭
       　　　　　しかの 洗ひ地蔵に束子こんもり秋旱 鐘打つや人それぞれの秋の声 己より濃き影曳いて秋の鯉 珊瑚樹や燃やす火種の無き身なり 水も樹もあをあをとして鴨来る