KSネット俳句会

160回   
                                                                                令和元年7月3日
                                                                     大船NPOセンター                                          
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     藤遊子
山青葉いで湯の駅で人を待ち
青葉若葉若き家族の白き家
売り言葉買つて気不味い五月闇
雨垂れの気怠いリズム溽暑かな
景気良い声の居酒屋夏暖簾      うーろん
パナマ帽父の小言の短かかり
雑然と十薬の花咲くばかり
ランニング鍔まで汗の野球帽
梅雨寒の配達便来る腰痛む
良き友と時に麦酒や深夜まで      自由雲
梅雨明けの琉球の空碧深む
蛍飛ぶ源兵衞川の水青し
園児らの振る一心の猫じゃらし
ナイターやわが身にそそぐLED
黒揚羽たがはず生る我が狭庭      かつら
麦秋や畝間に子らのもういいかい
柏手に燈明揺らぐ夜涼かな
いつまでも母の話の簾越し
なかなかに売れぬ隣家や小判草
犬の墓に喪服の媼梅雨夕焼
           しかの
生ビール言の葉泡のごと出づる
染め抜きの「山」の一文字夏座布団
未婚てふあやしき言葉青ほほづき
梅雨晴間古本店に猫の声
梅雨晴間的場に雀来ることも