KSネット俳句会

166回　　　
                                                              　                            令和2年1月8日   メール句会　　　　　　　　　
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　　　　　うーろん 嬉しきは令和真つ青の初御空 流木に腰掛けてみる冬椿 出し忘る賀状一枚手に持ちて 寒の灸健康管理自己管理 ねんごろに娘は挨拶す三日かな 　　　　　アトリエ 食す量少な目になり七福神 沖波の向う富士ある初景色 暁闇のマチスいさうな冬の町 絵に描きし孫の横顔春近し 初春の声出している庭の鳥 　　　　　三葉子 上々吉一茶も見たる初御空 はや七日我は早瀬へ時の舟 裸身なる我が身を抱く冬の闇 隙間風妻の片手が肩にあり この闇を眠りぬければ春の野か 　　　　　かつら 灯台へ水仙香る岬道 足音のまろく踏みゆく朽ち落葉 人日や人拾ひ行く福祉バス 梅早し偕楽園の急な崖 天狼や創設されし宇宙軍
     　　　　　しかの 千早降る諏訪の末社の初みくじ 竹皮の風に散らばり冬深む 大寒の仮聖堂のパイプ椅子 祈る人居て聖堂の冬ぬくし 慈悲観音花柊のこぼれつぐ  　　　　　藤遊子 中華街くぐれば笑顔みつる春 競い合ふやうに落葉す朽ち社 帰ってきた「寅さん」を観て初笑 冬木立てをつなぐごと枝交はし 初漁の船一直線に凪の海