KSネット俳句会

171回   
                                                               
                            
令和2年6月3日   メール句会        
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     うーろん
あれやこれ思ひはあれど朴咲きぬ
茅花流し夫の靴音遠くまで
蜂蜜を隠し味にす梅雨深し
茶飲み友今オンライン仲風薫る
短夜やテーブル席に×の札      かつら
一列に軽鳧の子ソ-シャルディスタンス
白扇を開くがごとく水木咲く
石あまた残る城址や散り松葉
「鎌倉」といふ名の黄バラ棘もたず
短夜や朝刊トンと音のして      アトリエ
籠りゐる日々は足早六月来る
姫扇をちこち種をばらまけり
吸い込まれさうな鰺の眼海の青
救援のスピード遅し梅雨の入り
画眉鳥のあいま鶯我を呼ぶ      えぼし
神田川越ゆる地下鉄夏の夕
夏鶯河原の葦の揺れつづく
短夜やタイムライトのチャップリン
外出の緊縮広い夏の海
校庭に子らの声なし夏の雲
        しかの
雷鳴の海打ち付けて波しづか
弁当を開く背広や橡の花
泰山木の花や恋しき父のこゑ
ささくれし巣箱の口の明易し
観音を見し目に跳ねて雨蛙       藤遊子
切られても負けじと伸びる夏の草
柿の花一つ二つと雨に落つ
短夜やコロナに医師の孤独かな
裏道を行けば思はぬ桐の花
朴の花高きに一つ散歩道       三葉子
明易の目覚めの先に妻の影
南風きて息深く吸ふ生まれ月
短夜やコロナウイルス秘めて明く
一茎は妻に手渡すアマリリス
全身に薫風受けて目覚めけり